要点だけ先に
- 渋谷は東京で一番箱が散らばってるエリア。ハシゴ前提じゃなく、1軒決めて腰を据える街。
- 大箱の当日入場は2,500〜4,000円。海外DJが入る日はさらに上がる。
- センター街から数分のCLUB VIZELは例外的に安い。水曜は男性1,000円・女性500円で、どちらも飲み放題。
- ゲストパスを使うと男性は平日1,000円/週末2,000円。女性はどちらも1,000円。
- ピークは深夜1〜3時、始発は5時ごろ。パスポート原本と現金、そして20歳以上。
渋谷は東京で一番ディープな電子音楽シーンがあると言われる街で、それは事実だ。ただ同時に、一晩の組み立てを間違えたときの損が一番大きい街でもある。箱は道玄坂の坂道や裏通りに散らばっていて一箇所に固まっていないし、ドアは現金前提、そして当日入場は必ず一番高い。この記事では、渋谷の一晩が曜日ごとに実際いくらかかるのか、この街がどう動くのか、そして最初の1杯の前に4,000円を落とさずに済ませる方法をまとめた。
渋谷の夜の動き方
渋谷は新宿より箱が散らばっているぶん、夜の設計に意思が要る。徒歩2分圏内に全部があるわけじゃないので、3軒はしごするようなノリはこの街では現実的じゃない。ほとんどの人はメインを1軒決めて、近くにもう1軒だけ保険を置く。
ピークは遅い。埋まり始めるのは0時を回ってから、一番濃いのが深夜1時から3時、大箱は5時ごろの始発まで回る。目当てのDJがいるならセットタイムを確認しておくこと。渋谷のヘッドライナーは0時をかなり過ぎてから始まることが多い。
計画の前に知っておくことがひとつ。渋谷は週の頭に閉まっている店が多い。 下で紹介する箱も含めて、月曜と火曜はそもそも開いていない。平日に東京にいるなら狙うのは水曜。安い日はそこにある。
3つのエリアの比較は渋谷 vs 新宿 vs 六本木に。もっとコンパクトに動きたいなら新宿のクラブが駅の真上に固まってる。
CLUB VIZEL
CLUB VIZELはセンター街から数分、東急ハンズのすぐそば。ハチ公からでも迷わない距離で、それでいてメインストリートの喧騒からは一歩外れている。2019年から営業していて、この街で当サイトがゲストリストに名前を載せられるのはここ。
デザイナーが手がけたワンフロアで、壁面はLEDパネル、レーザーとスモークが回る。中央には360度のバーがあり、丸テーブルは隣と会話が成立する距離で置かれている。この最後の点が見た目以上に効いていて、ここは頭を下げて踊り込む地下型のフロアじゃなく、踊りたい人と喋りたい人が同時に成立する箱だ。LEDウォールとPioneerのシステムで鳴らし、音楽はオールミックス——EDM、ハウス、ヒップホップ、R&Bが日替わりで回るので、誰が出るか調べずに行ってもハズレない。
客層は若くてゆるい。ギラついた場所ではないし、渋谷にしてはドアが本当に安い。オープンは21時、閉めは4時半ごろ。営業は水曜から日曜と祝日で、月曜・火曜は定休。20歳以上・顔写真付きID必須、スマートカジュアル(ジャージ、スウェット、サンダル、クロックスは不可)。
- エリア:宇田川町、センター街から(JRハチ公口6分/メトロ3a出口5分)
- 音楽:オールミックス——EDM、ハウス、ヒップホップ、R&B
- こんな人に:渋谷の1軒目、グループ、平日に安く踊りたい人
- 営業:水〜日・祝、21:00〜4:30ごろ(月・火定休)
- メモ:行く前にここで名前を載せておく
曜日ごとの料金
たいていのガイドは「渋谷の相場は◯◯円」で終わる。ここではVIZELの実際のドア料金を曜日ごとに、ゲストパスで何が変わるかも含めて出す。
| 曜日 | 男性(当日) | 男性(ゲストパス) | 女性 |
|---|---|---|---|
| 水曜 | 1,000円・飲み放題 | — | 500円・飲み放題 |
| 木・日 | 2,500円・2ドリンク | 1,000円・1ドリンク | 1,000円・2ドリンク |
| 金・土 | 3,500円・2ドリンク | 2,000円・2ドリンク | 1,000円・2ドリンク |
読み取れることが2つある。水曜が完全に異常値だ。男性1,000円・女性500円で、どちらも飲み放題。渋谷で本当に遊べてこの値段はほかに見当たらない。そして男性にとって、ゲストパスはドリンクチケット1枚を手放す価値がある。木曜に2,500円が1,000円になるのは、2杯目のチケットが持つ価値よりはるかに大きい。女性はパスの有無にかかわらず1,000円・2ドリンクなので、女性にとってのパスは値段じゃなく「ドアで並ばない」ためのもの。
ドア代とは別に、ドリンクは800〜1,200円を見ておくこと。そして渋谷のドアは現金が前提。カバーチャージの仕組みはこちら、一晩の総額を組むなら予算ガイドに全体像がある。
料金は店舗が入れている値で、このサイトに反映されている。今夜の分は必ず店ページに出る。
入り方とドアが求めるもの
東京のどこでも同じ3つ。20歳以上であること、パスポートの原本を持っていること——写真もコピーも通らない、パスポートのルール参照——そしてカバーと最初の1杯ぶんの現金。服装はスマートカジュアル。ジャージ、スウェット、サンダル、クロックスは渋谷のたいていのドアで止められる。VIZELも例外じゃない。全体のチェックリストは来店前の確認事項に。
ゲストパスは、ドアの不確実性を消す一番手っ取り早い方法だ。スマホでクラブと人数を選ぶと、自分の名前でリストにQRが載る。あとは着いて見せるだけ。1分ほどで終わるし、アカウント登録も予約も要らない。CLUB VIZELのぶんを取るか、先にゲストリストの仕組みを読んでもいい。
何にせよ、出かける前に済ませておくこと。当日入場は必ず一番高い。
アクセスと終電
渋谷は都内屈指のハブなので、行くのはどこからでも簡単。計画が要るのは帰りのほうだ。終電は多くの路線で0時ごろ、そして夜はそこから本番に入る。
渋谷特有の注意が2つ。箱は道玄坂を上ったところや裏通りにあることが多いので、ドアを見つける時間を数分多めに見ておくこと。そして終電を過ぎて残るなら、タクシーか、5時ごろの始発まで粘るかの二択になる。どっちにするかは出かける前に決める。渋谷から新宿・六本木までのタクシーはだいたい1,500〜2,000円。詳しくは終電と帰り方に。
東京で初めてちゃんと遊ぶ夜なら、初心者ガイドに残りが全部書いてある。そして安い水曜は、始めるのに一番リスクの低い夜だ。